EXCEL 実践・無料ファイル

2026年9月22日 ・ 読了目安 8分

編集:小さな会社の業務ノート

FILTER関数で条件に合う行だけを抽出した一覧表を作る方法

元の一覧表を絞り込まずに、条件に合う行だけを別の場所へ表示したいときは、FILTER関数が便利です。ここでは架空の売上明細から「文具」かつ「未入金」の行を抽出します。

この記事でわかること
準備 / 数式 / 操作手順 / 困ったとき / 無料実践ファイル

FILTER関数が向く場面

オートフィルタは元の表を一時的に絞り込む機能です。一方、FILTER関数は抽出結果を別の場所へ表示します。元表をそのまま見ながら、未入金一覧や担当者別一覧を作りたいときに向いています。

結果は数式を入力したセルから周囲へ自動的に広がります。この動きを「スピル」と呼びます。抽出結果の予定範囲は空けておきます。

今回使う数式

=FILTER(A2:F13,(B2:B13=I2)*(F2:F13=I3),"該当するデータはありません")
部分意味
A2:F13返したい元データの範囲
B2:B13=I2商品分類が、条件セル I2 と同じか
F2:F13=I3入金状況が、条件セル I3 と同じか
*両方を満たす行だけを残す AND 条件
"該当するデータはありません"一致する行がない場合の表示

条件を掛け算でつなぐと、両方が真の行だけが抽出されます。数式中の範囲は、同じ開始行・終了行にそろえます。

実際に試す5手順

  1. 下の実践ファイルをダウンロードし、FILTER抽出シートを開きます。
  2. I2 が「文具」、I3 が「未入金」になっていることを確認します。
  3. H6 にある数式をクリックし、数式バーで参照範囲を確認します。
  4. I2 または I3 を別の値へ変更します。H6 から始まる抽出結果が変われば成功です。
  5. 元表に行を増やす場合は、数式の A2:F13 と条件範囲も追加行まで広げます。
条件の表記をそろえる
「未入金」と「未 入金」のように表記が異なると、一致しません。元データと条件セルの文字をそろえます。

#SPILL! や期待どおりの結果にならないとき

  • #SPILL!:抽出結果が広がる先に文字や数値が入っていないか確認します。
  • 0件になる:I2・I3 の文字と元表の表記、余分な空白を確認します。
  • 追加行が表示されない:数式の3つの範囲が新しい行まで届いているか確認します。
  • 別の人に渡す:受け取る人のExcelがFILTER関数に対応しているか確認します。

無料実践ファイル

FILTER抽出 練習シート

架空の商品・担当者・金額・入金状況だけを使った練習用Excelです。I2 と I3 の条件を変えて、抽出結果を確認してください。

実践Excelを無料でダウンロードする

対応バージョン・公式情報

確認日:2026年9月22日
Microsoft Support「FILTER 関数」

Microsoftの案内では、Excel for Microsoft 365、Excel 2024、Excel 2021(各Mac版を含む)およびモバイル版が対象です。実際の利用前にお使いの環境で確認してください。