SUMIF関数で担当者別の売上を集計する方法
売上明細がたまってくると、「田中さんはいくら売ったか」「ある商品分類だけではいくらか」を毎回電卓で集計するのは大変です。SUMIF関数なら、指定した条件に合う行だけを自動で合計できます。小さな会社の売上表や経費表では、最初に覚えておきたい関数の一つです。
まずは、明細を「1行に1件」で並べる
SUMIF関数は、縦に並んだ明細を集計するのが得意です。たとえば「日付」「担当者」「商品名」「売上金額」のように、1件の取引を1行に入力します。途中に小計行や空白行を挟むより、明細を連続して並べた方が後から集計しやすくなります。
今回の練習ファイルでは、B列が担当者、D列が売上金額です。F6には「集計したい担当者名」を入力し、F7にその担当者の合計金額を表示する構成になっています。実際の自社データで試す前に、まずこの架空データで動きを確かめましょう。
SUMIF関数の基本形
=SUMIF(条件範囲, 条件, 合計範囲)
3つの場所を順番に指定します。条件範囲は「どの列で探すか」、条件は「何を探すか」、合計範囲は「見つかった行のどの数字を合計するか」です。担当者別の売上なら、担当者名を探して、同じ行にある売上金額を足します。
この式では、B6からB17の中でF6と同じ担当者名を探し、該当する行のD6からD17の金額だけを合計します。たとえばF6が「田中」の場合、田中の売上だけがF7に表示されます。
実際に入力する4つの手順
1.結果を表示したいセルをクリックします。練習ファイルではF7をクリックします。数式は、集計結果を出したいセルに入れるのが基本です。
2.「=SUMIF(」と入力します。最初の「=」を忘れると、Excelは計算式ではなく文字として扱います。途中で候補が出た場合は、SUMIFを選んでも構いません。
3.条件範囲、条件、合計範囲を順に選びます。まずB6:B17をドラッグし、カンマを入力します。次にF6をクリックしてカンマを入力し、最後にD6:D17をドラッグします。最後に閉じかっこ「)」を入力してEnterを押します。
4.条件を変えて結果を確認します。F6の担当者名を別の人に書き換えます。F7の金額も変われば、関数は正しく動いています。合計金額が変わらない場合は、F7をクリックして数式バーの参照先を見直してください。
うまく集計できないときの確認ポイント
条件に使う名称は、売上明細と完全に同じ表記にします。「田中」と「田中さん」、「ABC商店」と「ABC商店」のような違いがあると、別の文字として扱われます。担当者名や商品分類は、候補から選べる入力規則を使うと揺れを減らせます。
合計が0円になる場合は、まずF6の担当者名とB列の担当者名を見比べてください。余分な空白が入っていたり、似た別の文字になっていたりすることがあります。また、D列の金額が文字列として入力されていると、見た目が数字でも合計されない場合があります。セルを選び、数値の表示形式になっているか確認しましょう。
明細が毎月増える場合は、範囲を十分に広く取るか、Excelのテーブル機能を使うと便利です。テーブル化しておくと、行を追加したときに集計対象が自動で広がります。最初は練習ファイルの範囲のままで十分なので、仕組みを理解してから試してください。
SUMIFでできる集計の例
条件は担当者名に限りません。「経費」の列で「広告費」だけを合計する、「商品分類」の列で「パソコン」だけを合計する、「入金済」の列で「済」だけを合計する、といった使い方ができます。条件を入力するセルを一つ用意すれば、同じ集計式を使い回せます。
無料付録 SUMIF関数 練習Excel
担当者別の架空売上データを使い、SUMIF関数を実際に試せる練習ファイルです。F6の担当者名を3人分変更し、合計結果が変わるか確認してみてください。データはすべて架空です。
練習Excelを無料でダウンロードするMicrosoft 365 または Excel 2021 以降を推奨します。